文章術

読みたいことを、書けばいい。 書評

効能

文書を書くことに抵抗がなくなります

こんな人にオススメ

何かを書きたい!でも何を書いたら分からない!という困ったちゃん

読みたいことを書けばよい!?

この本はいわゆる上手く文章を書くテクニック、文章術を書き示したその他の本とは一線を画してます。
何がすごいって、大変良いことは書いてあるし、文章を書く上では「なるほどな〜」と思わせることも書いているが、著者のユーモアに溢れすぎて、書いてあることがちっとも頭に入らない点です。
著者の田中 秦延(たなか のぶひろ)さんは電通で24年間もの間、コピーライターとして働いていたそうです。
電通といえばキャッチコピーの鬼、泣く子も黙る広告代理店です。
そんな人を引きつける文章、短文、センテンスを生み出すプロとは思えないくらい、ユーモア溢れる(フザけた?)内容となっています。

冒頭こそ真面目に、

書くためのテクニックを教えようというものではない。そうではなく、書くための考え方を示す本である。

読みたいことを、書けばいい。

と、巨匠を思わせる、いや、匂わせるくらいのことが書いてあるんです。
文書はテクニックじゃない、心だ。みたいな。
初恋の相手に手紙を書くように、文章を書こう、みたいな。(そんなこと書いてないか。言い過ぎました。)
何も知らないまま読み勧めていくと、「あれ、めっちゃ勉強になりそうなだな」と錯覚してしまう内容となっていますが、不意に、こんなことを書き始めます。

「文章向上72のステップ」などという本を見ると、気が遠くなる。だいたい、いつまでステップしているのか。いい加減にホップをするなり、ジャンプをしてはどうか。

読みたいことを、書けばいい。

はい、簡単に作風が壊れました。世界観崩壊です。ここからほとんどフザケ倒します(笑)
何を書くのか、誰にかくのか、どう書くのか、などなど、非常にためになる内容が書いてあるんですが、著者が我慢しきれず、間間にフザけた文章を挟んできます。
このあたり、著者の人間的魅力が溢れるというか、文章で人の心を軽くする術を熟知している人だなーと思います。

読みたいことを、書けばいい 感想・レビュー

非常にユーモアに溢れた本です。
この本で笑えるかどうかは読者自身のユーモアと今までに読んだ本の数に左右されると思います。
色々な本を普段から読んでいる人からすると、「オモロw文章でこんなに笑わせるのは本当に尊敬できるな」という感想を抱くはずです。
その他にも、文章を書く上で必要となる知識、ノウハウ、技術なども学べます。ブログをやりたい、インパクトのあるキャッチコピーをつくりたい、何か表現したい、と考えている方は是非ともお手に取ってみてください。
きっと後悔はしないはずです。
何を隠そう、このブログを始めるモチベーションをくれたのが、この本になります。



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