残酷すぎる成功法則
自己啓発

残酷すぎる成功法則 書評

効能

成功に必要なものが学べます

こんな人にオススメ

人生を無駄なく生きたい! 何かで成功したい! という方

過去のエビデンスから判明した成功に必要な法則とは

本書は世の中で信じられてきた成功法則のどれが真実で、どれが空論なのか。著者の膨大な調査結果、最新の研究結果から、その法則性を明らかにする、という内容になっています。
本書のタイトルにあるように、成功のためには膨大な量の努力、学習が必要になる、という身も蓋もない残酷なデータも紹介されています。。。
資格試験日の一週間前しか頑張れない私からすると、非常に耳が痛い話が続いています。。。
本書では成功に必要な要素、法則が多数紹介されており、その法則の有効性を示すエビデンスもあわせて紹介されています。
これまでの自己啓発、成功法則の紹介を行っている本においては、このエビデンスが指し示されているものが少ない!とう著者の思いがあるようです。
そのため、紹介されている成功法則においては、その法則性よりも、その法則の有効性を示すデータの記述が多くなっています。
例えば、紹介されている成功法則のエビデンスには、以下のようなものがあります。

なぜ高校の首席は億万長者になれないのか
ボストン・カレッジの研究者であるカレン・アーノルドは、一九八〇年代、九〇年代にイリノイ州の高校を首席で卒業した八一人のその後を追跡調査した。
彼らは堅実で信頼され、社会への順応性も高く、多くの者が総じて恵まれた暮らしをしていた。
しかし彼らの中に、世界を変革したり、動かしたり、あるいや世界中の人びとに感銘を与えるまでになるものが何名いただろうか。答えはゼロのようだ。

残酷すぎる成功法則

なぜ、偏差値も、そしておそらく知能指数も高い彼らに突出した人物や億万長者が誕生していないのでしょうか?
これは学業競争を勝ち抜いてきた彼らにとって、リスクのある生存戦略(生き方)が割りに合わない、と冷静に分析してしまうことが原因であると著者は説いています。
まぁ、このあたりのデータについては、何となくの肌感覚で皆さんも感じているのではないでしょうか。 それが良いか悪いかは別として、安定した人生とイノベーションとは対比関係にあるのかもしれません。

成功者から学べることとは?

本書に記載のあ成功者は並外れた方が多いので、全てを我々のような凡人(失礼!)が真似するのは難しいと思いますが、非常にためになる法則、戦略も記載されています。
例えば、成功するためには、自分の強みにあった池を選ぶ必要があるとの記述があります。

自分にあった池を選ぶ
仕事を選ぶときには、一緒に働くことになる人びとをよく見ることですね。というのは、あなたが彼らのようになる可能性が高いからで、その逆はない。
あなたが彼らを変えることはできないのです。何となく自分と合わないと思うなら、その仕事はうまくいきません。

残酷すぎる成功法則

まぁ、要するに「合わなければさっさと環境を変えてしまいましょう」 ということです。
一昔前と違って、現代の我々は職替えをしたり、転職したりするハードルが非常に低くなっているので、自分に合わないと思ったら、さっさと環境を変えてしまった方が良いと私も考えています。
「嫌だと思う同僚、上司、やりがいのない仕事に囲まれているけど、仲の良い人もいるので、中々踏み出せない。。。」という方もいると思いますが、個人的には、そんなことは関係なしに、ご自身と家族を最優先にして、別のフィールドに行った方が良いと考えています。
自分の待遇に不満があってそのままにしておくと、家族、周りの同僚、そして会社や自分も幸せにならず、誰も勝者がいないことにもなりかねないと思います。
なんだか、転職エージェントみたいな熱くるしい文になってしまいましたが(笑)
人生は短いですし、どうなっても最後は死んでしまうので、思い切って悔いのない人生を歩んでいきたいですね。

残酷すぎる成功法則 感想・レビュー

非常に内容の濃い成功法則が数多く紹介されており、今日から何かを極めたくなる欲求に駆られる本となっています。
少なくとも、私はサボっていたジムを再開するきっかけにはなりました。またいつサボりグセが再発するかは分かりませんが、その時は本書を再読します!
本書ではスパイダーマンとワークライフバランス、という題目で、多忙を極めるヒーロを引き合いに出し、仕事の成果と生活をどのようにバランスを取るのか、という面白い記述もあります。
スパイダーマンほどではないかもしれませんが、現代の日本で働くビジネスマンの方も、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。
その悩みに関する自身の回答を見つけることは非常に困難で、周りの環境や運にも左右されるものもあると思います。
回答を見つけることは困難であると思いますが、本書を読むことで、少なくとも、これからの生き方を考える上でのヒントを得ることができるのではないかと考えています。
悩めるビジネスマン、ウーマンの方は是非とも本書を手にとってみてください。