自己啓発

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 書評

効能

人生に対する悩みがちょっとだけ軽くなります

こんな人にオススメ

幸せな生き方に悩む人

僕らはみんな悩んでいる

みなさん、悩みはありませんか。私は数え切れないほどあります。
車、新しいものが気になる。家、買いたい。転職、しようかな。次、違うキャリアにしようかな。DeNA、全然優勝しないな。等々。(私は物欲の下僕です。。。)
人間とは欲深いもので、生きているだけでもありがたいことなのに、「あれがほしい、これがしたい」ばかりですよね。欲というのは生きていく上で必ず必要となるものだし、不安という感情がなければ向上心も芽生えないと思うんです。ただ、この豊かな物質社会、情報が溢れる情報社会では、それらの感情と上手く折り合いがつかず、生きづらさを感じている人も多いのではないでしょうか。
本書はそんな生きづらさを感じる方向けに、いくつかの学術研究を参考にした思考法を紹介しています。

思考の道具箱

この本の冒頭は思考の道具箱、という表現から始まります。

「思考の道具箱」は、雑多な知識よりも、お金よりも、コネよりも、人生にとっては大切なものである。

Think clearly

つまり、人生を豊かに生きるための知恵袋、みたいな言い換えが適切でしょうか。
貴方の周りにもいませんか? 無駄に元気な人、何をやってもポジティブな人、何故か風邪を引かない人(笑)
そういった人たちは本書で紹介する思考方法、スキル、統計から得られたより良い生き方なんかを無意識に実行しているかもしれません。 本書は52のコンテンツから構成されており、それぞれの項目でテーマとその実例を紹介しています。記述されている内容も平易な文となっており、非常に読みやすい本だと思います。

それでもやはり行動しよう

本書はより良い生き方を実現するための思考の道具箱、という紹介をしましたが、それは「行動」するために必要な思考方法となります。
本書ではハッとするような以下の内容が書かれています。

それ以上長く思い悩んでも一ミリも先に進まない。
だが、言うは易く行うは難し。考えるだけで先に進めないことは私にもよくある。思考の飽和点をとっくに過ぎていても、つい考えすぎてしまう。
どうしてだろう? それは、考えるほうが簡単だからだ。率先して行動を起こすより、考えているだけのほうが気楽だ。実行に移すよりぼんやりと思いをめぐらせているほうが、心地がいいのだ。

Think clearly

なんという心にグサッと来る言葉。。。作者に人の心はないのか。。。人間とはなんと弱い生き物だ。。。
みなさんも思い当たる節が一つや二つ、いや、四つ、五つ!? あるのではないでしょうか。私は両の手では足りないほど浮かんできます。
そんな読者向けに本書では具体的な処方内容とともに、ハードでワイルドな人生を乗り越えるアドバイスを送ってくれます。正直、このブログを全て眺めるより、本書一冊で多くの悩みを解決してくれると思います。

Think Clearly レビュー

この本を一番すすめたいのは誰かなー、と考えた時に、30代、40代のビジネスマン、ビジネスウーマンが思い浮かんできました。20代の若手にも身になる内容だとは思うんですが、この年代ってパワー有り余ってるので、あまり、生き方に関する悩みが少ないというか。。。偏見ですいません。。。
やらなきゃいけないことは増えるし、責任も増える、なんなら家族もローンも増える。でも、「私の人生ってこれでいいんだっけ?」と考えちゃう人にはピッタリの内容だと思います。
私自身も、この本に書かれている内容で大分救われたと言いますか、目指す方向が少し、定まった感じがします。たかが本、されど本です。今年読んだ本の中ではダントツに心に響いた本です。是非ともお手に取ってみてください。