自己啓発

達人のサイエンス 真の自己成長のために 書評

効能

何かの達人になれます

こんな人にオススメ

次のマスター・ヨーダを狙っている方

ようこそ、マスター・ヨーダの世界へ

達人、師範、マスター、師匠、巨匠。
なんという甘美な響きでしょう。憧れちゃいますよね、その道の達人たちには。
スター・ウォーズには若き日のルーク・スカイウォーカーのエピソードはありますが、 若き日のマスター・ヨーダのエピソードはありません。
なので、なぜあの緑のキャラクターがあそこまで巨大な力、技術を持っているのかは謎のままです。悔しい思いをした方も多いでしょう。
是非とも本書を手にとってください。
上手く行けば今世紀中にはフォースの使い手になれるはずです。
この本にはフォースの習得方法だけではなく、語学やプログラミング、資格勉強、そしてスポーツにも応用できる学習方法が記載されています。
人が成長する上で欠かせないメソッドや考え方を説明しているので、分野を問わず、幅広いジャンルで活用できると思います。
もちろん、フォースにも、ね。

険しきマスターへの道 !

本書によると、そんなマスターへの道にはいくつもの険しい障害、壁、敵が迎え撃ちます。
誰しもが経験があると思うのですが、最初は楽しかった勉強やスポーツも、「あれ、なんかつまんなくなってきた」という瞬間がありますよね。
著者はこの状態をプラトーと称し、以下のように説明しています。

あと少しで投げ出す寸前のところに来るともうそれ以上はひどくならなくなるが、それでも一向に向上しないのだ。ほとんど上達せずに何日も何周も過ぎていく。
あなたは今、あのいまわしい「プラトー」(学習高原。学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)にいるのだ。  

達人のサイエンス

つまり、ある一定までは急成長し、そこからはこのプラトー期間に突入するとのことです。
そして、このプラトーに陥った時に、殆どの人は著しいモチベーションの低下に悩まされ、マスターへの道を諦めてしまうとのことです。
また、著者はマスターへの道は険しく、人はダブラー、オプセッシブ、ハッカーのいずれかのタイプに分類され、その道へ外れてしまう傾向があると力説しています。

ダブラー:ミーハ型。心があちこち移ろいやすいタイプ。
オブセッシブ:せっかち型。考え方が偏狭でゆとりのないタイプ。
ハッカー:のらりくらり型。意気地がなく熱心さに欠けるタイプ。  

達人のサイエンス

私なんかは完全にミーハー型ですね。。。
皆さんも思い当たるところはあるのではないでしょうか。マスターへの道はなんと険しいものなのか。。。これはダークサイドに落ちてしまう父親の気持ちも分かってしまう。。。
I’m your father…. Noooooooo!

達人のサイエンス 感想・レビュー

驚いたことに本書は1994年に初版が発行されています。
つまりは何十年も前から、人は同じ悩みを持ち、また、非常に深い洞察に基づいた学習方法を研究していたのです。
著書は「人生の意味はクライマックスの瞬間ではなく、終わりなき実践の中にある」とも語っています。
私達は映画やドラマ、小説の影響を受け、「良い人生=クライマックスの連続!」と考えてしましがちですが、そうではないと。
成功に近道はない、日々改善、精進に励みましょう、という力強いメッセージをもらった気がします。
ゴルフや草野球、もしくは語学や資格勉強、フォースの習得などに打ち込みたい方は、非常に参考になる学習方法が学べるのではないでしょうか。
皆さんのフォースが目覚めることを祈っています。フォースと共にあれ。